「まだローンの支払いが残っているけれど、車を売りたい」 「今の車を売って、新しい車に乗り換えたい」
そう考えたとき、一番の不安は「ローンが残っている車でも本当に売れるのか?」という点ではないでしょうか。
結論から申し上げますと、ローンが残っている車でも売却することは可能です。
私は車業界に20年以上携わり、これまで数多くのお客様から「ローン中の車」の買取相談を受けてきました。実は、中古車市場に出回る車の多くが、ローン返済中に売却されたものなのです。特別なことではありませんので、ご安心ください。
ただし、ローンがない車を売る場合に比べて、「所有権の確認」や「残債(残りのローン)の処理」といった手続きが必要になります。ここを理解しておかないと、いざ売ろうとした時に「名義変更ができない!」「現金を用意しなければならない!」と慌てることになりかねません。
この記事では、初めて車買取を依頼する方に向けて、ローンが残っている車を売却する具体的な手順と、誰もが気になる「お金の処理方法」について、専門用語を使わずに丁寧に解説します。
この記事を読めば、ご自身の状況に合わせた最適な売却方法がわかり、スムーズに愛車を手放す準備が整うはずです。
ローンが残っている車でも売却可能!まずは所有権を確認
ローンが残っている車を売る際、最初に確認しなければならないのが「車の所有者は誰か?」という点です。
「自分が買った車なんだから、所有者は自分に決まっている」と思われるかもしれませんが、オートローンやディーラーローンを利用して購入した場合、完済するまで車の所有権が自分にないケースが一般的です。
まずは手元に「車検証(自動車検査証)」を用意し、以下の項目を確認してください。
車検証の「所有者」欄をチェック
車検証には、「使用者」と「所有者」という2つの欄があります。
- 使用者 普段その車を使っている人の名前(あなた)
- 所有者 その車の法的な持ち主
この「所有者」欄に誰の名前が書かれているかによって、売却の手続きが大きく変わります。
〇所有者が「自分」の場合
銀行のマイカーローンなど、無担保型のローンを利用して購入した場合は、所有者欄が「自分(あなた)」の名義になっていることがほとんどです。
この場合、手続きは非常にシンプルです。 ローンが残っていても、あなたの判断だけで自由に車を売却できます。
もちろん売却後もローンの返済義務は残りますが、車の名義変更手続き自体には、ローン会社への承諾などは必要ありません。通常の車買取と同じ流れでスムーズに売却が可能です。
〇所有者が「ローン会社・ディーラー」の場合
信販会社のオートローンやディーラーローンを利用している場合、所有者欄には「〇〇自動車販売」や「〇〇ファイナンス」といった会社名が記載されているはずです。
これを専門用語で「所有権留保」と呼びます。
この状態では、車は実質的にローン会社の担保に入っているため、勝手に売却することはできません。 売却するためには、以下の2つのステップを踏んで、所有権を自分(または買取店)に移す必要があります。
- ローンの残債を一括で完済する
- 「所有権解除」の手続きを行う
「えっ、完済しないと売れないの?」と不安に思う必要はありません。 実務上は、車を売却したお金で残債を精算するのが一般的です。これについては、次の章で詳しく解説します。
「アンダーローン」と「オーバーローン」で売却方法は変わる
ローンが残っている車を売る場合、最も重要なのが「車の売却金額」と「ローンの残債」のバランスです。
査定額がローン残高を上回るか下回るかで、お金の流れが大きく異なります。
〇売却額がローン残債を上回る場合(アンダーローン)
車の査定額がローン残高よりも高い状態を「アンダーローン」と呼びます。 これは、売る側にとって非常に嬉しいパターンです。
例
- 車の査定額 150万円
- ローン残債 100万円
この場合、売却手続きは以下のようになります。
- 買取店が、査定額(150万円)のうち100万円をローン会社に支払い、ローンを完済させる。
- 残りの50万円が、あなたの手元に現金として振り込まれる。
つまり、ローンを完済できるだけでなく、手元にお金が残る状態です。 このケースでは、資金的な心配は一切不要です。プラスになったお金を次の車の購入資金に充てることも可能です。
〇売却額がローン残債を下回る場合(オーバーローン)
車の査定額がローン残高よりも安い状態を「オーバーローン」と呼びます。 新車で購入して数年以内の場合などは、このケースになることがよくあります。
例
- 車の査定額 100万円
- ローン残債 150万円
この場合、車を売っても50万円の借金が残ってしまいます。 所有権留保がついている車の場合、ローンを完済しないと名義変更ができないため、原則として不足分の50万円を現金で用意し、買取店に支払う必要があります。
- あなたが不足分(50万円)を買取店に支払う。
- 買取店が、査定額(100万円)とあなたの支払金(50万円)を合わせ、ローン会社へ一括返済する。
「現金で50万円も用意できない!」という場合でも、対処法はあります。これについては後ほど「オーバーローンで現金が足りない時の対処法」で詳しく説明します。
ローン残債がある車を売る具体的な手順
では、実際にローンが残っている車を売却する際の流れを見ていきましょう。 基本的には買取店がリードしてくれますが、流れを把握しておくと安心です。
1. ローン残高の確認
まずは、現在いくらローンが残っているのかを正確に把握しましょう。 ローン会社から送られてくる「返済予定表」を見るか、ローン会社のカスタマーセンターやWebサイトのマイページから、一括返済見積もり(残債照会)を依頼します
このとき、「〇月〇日時点での完済金額」を確認することが大切です。利息の日割り計算などが含まれるためです。
2. 車買取店で査定を受ける
次に、車買取店に査定を依頼します。 この際、「ローンが残っている」ということを正直に伝えてください。 経験豊富な買取店であれば、ローンの残債処理まで含めたスムーズな提案をしてくれます。
私たちハッピーカーズのような出張買取専門店であれば、自宅にいながら正確な査定額を知ることができます。
3. 売却金額と残債の差額を精算
査定額が出たら、先ほど確認したローン残高と比較します。
- アンダーローンの場合 買取店がローン返済を代行し、差額があなたに振り込まれます。
- オーバーローンの場合 不足分をどうするかを買取店と相談します(現金払い、またはローン組み替えなど)。
4. 名義変更・所有権解除手続き
金額の精算方法が決まったら、いよいよ手続きです。 所有権がローン会社にある場合、「所有権解除」という手続きが必要になります。
通常、この手続きは非常に面倒で、書類のやり取りに時間がかかります。しかし、多くの車買取店では、委任状を渡すことで、この所有権解除手続きをすべて代行してくれます。
あなたが自分であちこちに電話をかけたり、運輸支局(旧:陸運局)に行く必要はありません。必要書類を揃えて買取店に渡すだけで完了します。
「オーバーローン」で現金が足りない時の対処法
「車を売りたいけど、査定額がローン残債に届かない。差額を払う現金もない…」
このような場合でも、諦める必要はありません。以下の2つの方法で解決できる可能性があります。
〇組み替えローン(整理ローン)を利用する
買取店によっては、不足分(残債の残り)を分割払いにできる「組み替えローン(レスキューローン)」を用意している場合があります。
これは、車を売却した後に残ってしまった借金(例:50万円)を、新たなローンとして組み直す方法です。 これを利用すれば、手元にまとまった現金がなくても、車を売却してローンを整理することができます。
ただし、通常のオートローンより金利がやや高めに設定されていることがあるため、利用条件はしっかりと確認しましょう。
〇次の車のローンに上乗せする(買い替えの場合)
車を売却して、すぐに新しい車を買う予定がある場合は、「上乗せローン」が使えることがあります。
これは、新しい車の購入金額に、前の車のローン残債を上乗せして、一本のローンとして組む方法です。 例えば、新しい車が200万円、前の車の残債が50万円なら、合計250万円でローンを組みます。
これなら月々の支払いを一本化でき、無理なく乗り換えが可能です。
ローン中の車を売る際に必要な書類
最後に、必要書類について確認しておきましょう。 通常の売却書類に加えて、ローン残債がある場合特有の書類が必要になることがあります。
〇共通して必要な書類
- 車検証(自動車検査証)
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書(最新のもの)
- 印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内)
- 実印
- リサイクル券
〇所有権解除に必要な追加書類
所有者がローン会社やディーラーになっている場合、以下の書類が追加で必要になることがあります。買取店が手配してくれるものもありますが、自分で用意するものもあります。
- 委任状(所有権解除用。買取店が用意してくれます)
- 当該年度の自動車税納税証明書(所有権解除には必須となることが多いです。自動車税の納付確認はシステム化されていますが、ローン会社から書類を取り寄せる際に、納税証明書の写しを求められることが一般的です。)
- 完済証明書(ローン完済後にローン会社から送られてきますが、買取店が代行する場合は直接買取店に届くように手配します)
少しでも高く売ってローンを完済するコツ
ローンが残っている場合、「1円でも高く売る」ことが何より重要です。 高く売れれば、それだけ残債を減らすことができ、オーバーローンの負担を軽く(あるいはアンダーローンへ逆転)できるからです。
- 複数の買取店で査定する 1社だけで決めず、比較することが大切です。
- ローン残債を正直に話す 「あと〇〇万円で完済できるんです」と相談すれば、買取店側も「なんとかその金額に合わせてあげたい」と頑張ってくれることがあります。
- 内外装をきれいにしておく 査定時の印象アップは基本です。
まとめ
ローンが残っている車でも、問題なく売却することは可能です。 所有権が誰にあるかを確認し、売却額と残債のバランスを見極めることが成功の鍵となります。
- 所有者が自分なら そのまま自由に売却可能。
- 所有者がローン会社なら 完済して所有権解除が必要(売却金で精算OK)。
- アンダーローンなら 差額が現金として戻ってくる。
- オーバーローンなら 差額の支払いが必要だが、組み替えローンなどで対応可能。
専門的な手続きや、ローン会社とのやり取りは、私たちプロにお任せいただければすべて代行いたします。 「自分の車はいくらで売れるの?」「残債はどうなるの?」と気になったら、まずは一度ご相談ください。
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