動かない車を前にして、「これって売れるのかな?」「処分するのにお金がかかるんじゃないか」と不安に思っていませんか。
長年大切に乗ってきた愛車が動かなくなってしまったとき、多くの人が廃車費用を覚悟します。しかし、業界に20年以上携わってきた私の経験から申し上げますと、動かない車であっても値段がつくケースは非常に多いのです。
結論から言えば、動かない車を単なる「ゴミ」として処分するのは非常にもったいないことです。適切な知識と売却先を選べば、思わぬ臨時収入になることも珍しくありません。
この記事では、初めて車買取を検討している方に向けて、動かない車が高く売れる理由や、損をしないための業者選びのポイントをわかりやすく解説します。
動かない車(不動車)でも買取は可能!値段がつく3つの理由
「エンジンがかからないのに、なぜ買い取ってもらえるの?」と疑問に思うかもしれません。しかし、プロの視点で見れば、動かない車にも多くの価値が眠っています。ここでは、買取業者が不動車を欲しがる理由を分解して解説します。
〇まだ走れる可能性がある車としての価値
一般の方が「動かない」と判断しても、プロが見れば軽微な修理で直るケースが多々あります。
例えば、「エンジンがかからない」という症状でも、原因がバッテリー上がりやセルモーターの故障、あるいは燃料ポンプの不調であることはよくあります。これらの部品交換は、プロの設備と技術があれば比較的安価に行えます。
このように修理して「中古車」として再販できる見込みがある場合、車買取業者は通常の車と変わらない高値で買い取ることができます。「動かない=廃車」と決めつける前に、まずはプロの判断を仰ぐことが大切です。
〇パーツや部品単体としての再利用価値
仮にエンジンが完全に壊れていて車として再販できなくても、他の部品は生きています。車は2万点以上の部品から構成されており、その一つ一つに価値があります。
- ドア、ボンネット、バンパーなどの外装パーツ(板金修理用)
- ヘッドライトやテールランプ
- カーナビ、オーディオ、ETC車載器
- タイヤやアルミホイール
- シートや内装パネル
これらの部品は「リサイクルパーツ(中古部品)」として、国内外の修理工場や個人ユーザーから高い需要があります。特に、新品部品の生産が終了している旧車や人気車種の場合、ボロボロの不動車が「宝の山」として高値で取引されることも珍しくありません。
〇鉄やアルミなどの金属資源としての価値
車は鉄、アルミ、銅、レアメタルなどの金属の塊です。たとえボロボロで部品としての価値がなくても、最終的には「金属資源(スクラップ)」としての価値が残ります。
鉄スクラップの相場は変動しますが、普通車1台分の重量(約1〜1.5トン)があれば、鉄の価格だけで数万円の価値になることもあります。さらに、触媒(排ガス浄化装置)に含まれるパラジウムやロジウムなどのレアメタルは非常に高価です。そのため、最低でも「0円以上」での引取りが可能になるケースがほとんどなのです。
【プロの視点】なぜ日本車の廃車が海外で高値取引されるのか
ここで少し業界の裏話をしましょう。日本国内では「値段がつかない」と言われた不動車が、なぜ専門業者だと高く売れるのでしょうか。その答えの一つが「海外輸出」です。
日本車は世界的に見て「非常に高品質で壊れにくい」というブランドを確立しています。走行距離が20万kmを超えていても、エンジンが動かなくても、日本車のエンジンやトランスミッションは海外(特に中東、アフリカ、ロシア、東南アジアなど)で絶大な人気を誇ります。
現地では、修理しながら車を長く乗る文化が根付いています。そのため、日本から送られた不動車は、現地の修理工の手によって蘇るか、あるいは貴重な「修理用部品の供給源」として重宝されるのです。日本国内の常識だけで価値を判断せず、グローバルな視点を持つ業者に依頼することが高価買取への近道です。
あなたの車はどれ?動かない車の種類と売却判断のポイント
一口に「動かない車」と言っても、その原因や状態によって最適な売却方法は異なります。ご自身の車がどのタイプに当てはまるか確認し、戦略を立てましょう。
〇バッテリー上がりや長期間放置でエンジンがかからない場合
もっとも買取価格が期待できるパターンです。バッテリー上がりや、数ヶ月乗らなかったことによる燃料系の不調などは、比較的簡単に修理できます。
このケースでは、廃車専門業者ではなく、一般的な中古車買取店に相談することをおすすめします。車としての機能は死んでいないため、しっかりと「中古車」として査定してもらうべきです。
〇車検切れで公道を走れない場合
車自体に故障がなくても、車検が切れていると公道を走れません。これも広義の「動かない車」に含まれます。
車検切れの車は、業者が「仮ナンバー」を持参するか、積載車(レッカー車)で運べば問題なく移動できます。車検を通せば再び乗れる車ですので、状態が良ければ高価買取が十分に狙えます。絶対に廃車扱いにしてはいけません。
〇事故や故障で自走できない場合
交通事故でフレーム(骨格)が歪んでしまったり、エンジンの焼き付き、ミッション故障などで自走できない場合は、修理費用が高額になるため、そのまま国内で中古車として売るのは難しいかもしれません。
しかし、年式が新しい車や人気車種であれば、修理して再販する価値があるため、買取店でも値段がつくことがあります。特にエアバッグが開いていない程度の事故であれば、輸出需要なども含めて値段がつく可能性が高いです。
〇台風や大雨による水没車の場合
水没車(冠水車)は、見た目が綺麗でも電気系統が腐食しているリスクがあり、国内での再販は敬遠されがちです。また、カビや異臭の問題も発生します。
しかし、前述の通り、海外では日本のような湿気による腐食リスクを気にしない地域もあり、輸出用として需要がある場合があります。水没車だからといって諦めずに、海外販路を持つ買取店に相談してみる価値はあります。
【要注意】動かない車を自分で解体・パーツ売りしてはいけない理由
「少しでも高く売りたいから、使えるパーツを自分で外してネットオークションで売ろう」と考える方がいますが、これは非常に危険であり、かつ法律違反になるリスクがあります。
〇自動車リサイクル法による厳格な規制
日本では「自動車リサイクル法」により、車の解体行為は許可を受けた業者しか行えないと定められています。
個人が自分の車のタイヤやバッテリー、ナビなどを交換する程度の整備は認められていますが、廃車を前提としてエンジンを降ろしたり、内装をすべて剥がしたり、ボディを切断したりする行為は「解体業」とみなされ、無許可で行うと処罰の対象になります。
また、主要なパーツを勝手に取り外してしまうと、業者が引き取る際に「リサイクル料金の預託状況と矛盾する」などの理由で、引き取りを拒否されたり、逆に追加料金を請求されたりするトラブルにも発展します。
〇ガソリンやオイルによる火災・爆発の危険性
車にはガソリン、エンジンオイル、ブレーキフルード、バッテリー液など、可燃性や腐食性の高い危険物が多数含まれています。専門知識と設備がない状態で配管を取り外すと、ガソリンが漏れ出して引火したり、バッテリーがショートして爆発したりする恐れがあります。
また、エアコンのガス(フロン類)を大気中に放出することも法律で禁止されています。怪我や事故のリスクを冒してまで数百円、数千円のパーツ代を稼ぐのは割に合いません。
〇ナンバープレートや車台番号にまつわる法的トラブル
万が一、自分で解体して車を「鉄くず」として処分しようとしても、ナンバープレートや車台番号(車体に刻印された固有番号)の処理が適切に行われないと、陸運局での抹消登録(廃車手続き)ができません。
結果として、車は存在しないのに自動車税の請求が来続けたり、最悪の場合は犯罪に巻き込まれたりするリスクもあります。動かない車は、必ず「解体・廃車のプロ」に丸ごと任せるのが鉄則です。
動かない車を売るならどこ?3つの売却先を徹底比較
動かない車をどこに売るかは、最終的な手取り額を大きく左右します。代表的な3つの依頼先を比較してみましょう。
〇ディーラーの下取り(処分費用がかかるリスクあり)
新車への乗り換えを検討している場合、ディーラーに下取りを依頼するのが一番手軽に思えるかもしれません。しかし、ディーラーはあくまで「新車を売る」のが仕事であり、動かない車の活用ノウハウは乏しいのが現状です。
多くの場合、査定額は0円か、最悪の場合は数万円の廃車処分費用やレッカー代を請求されることがあります。「面倒だから」といって安易にディーラーに任せると、金銭的に損をする可能性が高いです。
〇廃車専門の買取業者(鉄くず価格になりがち)
「どんな車でも買取ります」と謳う廃車専門業者も存在します。彼らは主に車を解体し、金属資源としてリサイクルすることで利益を得ています。
確実に引き取ってはもらえますが、評価基準が基本的に「重さ」だけになることが多く、あくまで「鉄くず」としての評価になりがちです。本来なら中古車として価値がある車でも、一律の廃車価格で買い叩かれてしまうリスクがあります。
〇出張対応の中古車買取店(修理転売のノウハウがあれば高価買取も)
私がもっともおすすめするのは、出張査定に対応している中古車買取店です。特に、自社で販売ルートを持っていたり、海外輸出を行っていたりする業者が狙い目です。
彼らは「直して売る」「部品として売る」「輸出する」といった多様な選択肢を持っているため、車のポテンシャルを最大限に評価してくれます。動かない車であっても、保管場所まで無料で出張査定に来てくれる業者を選べば、手間もかかりません。
実録!動かない車がまさかの高額査定に?3つの買取事例
ここでは、私が過去に見聞きした事例の中から、一般の方が「価値がない」と思い込んでいた不動車が高値で売れたケースをご紹介します。
事例1:エンジンブローしたハイエース(走行30万km)
仕事で酷使され、ついにエンジンが焼き付いて動かなくなったトヨタ・ハイエース。オーナーは廃車費用を覚悟していましたが、結果は「20万円」での買取となりました。 理由は、ハイエースの圧倒的な海外人気です。ボディがしっかりしていれば、現地でエンジンを載せ替えて乗り続ける需要があるため、エンジン不動でも高値がつきました。
事例2:事故でフロント大破のスポーツカー
日産・シルビアがドリフト中の事故でフロント部分を大破。自走不能の状態でしたが、これも「30万円以上」で買取されました。 スポーツカーは部品単位の需要が非常に高く、無事だったトランスミッション、リアデフ、内装パーツ、そして書類付きのフレーム自体に価値が見出されたのです。
事例3:10年間納屋で眠っていた軽トラック
高齢のオーナーが免許返納後、10年間納屋に放置していたスズキ・キャリイ。タイヤはパンクし、埃まみれでエンジンもかかりませんでしたが、「5万円」で買取となりました。 軽トラックも海外や国内の農家での需要が底堅く、簡単な整備で復活できると判断されたためです。
1円でも高く!動かない車を高価買取してもらう5つのコツ
少しでも高く売りたいなら、査定前にいくつか押さえておくべきポイントがあります。
〇修理はせずにそのままの状態で査定に出す
「直してからの方が高く売れるのでは?」と考える方が多いですが、これは大きな間違いです。修理にかかる費用以上に査定額がアップすることは稀です。
例えば、10万円かけて修理しても、査定額は3万円しか上がらなかったというケースはザラにあります。プロは現状のままで修理コストを見積もれるので、余計な出費はせずにそのまま見てもらいましょう。
〇車内のゴミを捨てて簡単な清掃を行う
動かない車であっても、見た目の印象は重要です。車内にゴミが散乱していたり、カビ臭かったりすると、「雑に扱われてきた車」という印象を与え、査定員の心象を悪くします。
洗車機にかけることはできなくても、車内の私物を片付け、雑巾で拭き掃除をする程度の手間はかけましょう。「大切に乗っていた」というアピールになります。
〇自動車税の還付金について確認する
普通車を廃車(永久抹消登録)にする場合、先払いしていた自動車税や重量税、自賠責保険料が残存期間に応じて戻ってくる場合があります。ただし、軽自動車税には還付制度がないこと、また重量税の還付には「適正な解体」が完了している必要がある点に注意しましょう。
〇レッカー代や手続き費用が無料かを確認する
動かない車を売る際、最大のコスト要因となるのがレッカー代です。距離によっては数万円かかることもあります。
買取金額がついたとしても、レッカー代が有料では手元に残るお金が減ってしまいます。「レッカー引取り無料」「廃車手続き代行無料」を明言している業者を選ぶことが鉄則です。
〇信頼できる地域密着の出張買取店に相談する
大手チェーン店も良いですが、マニュアル通りの対応で「不動車は一律0円」と判断されることもあります。一方で、地域密着型の買取店は、一台一台の事情に合わせて柔軟に対応してくれる傾向があります。
特に、フットワークの軽い出張買取店なら、電話一本で自宅まで来てくれ、その場で現金化してくれるところもあります。動かない車を早急に片付けたい場合には最適です。
複雑なケースも解決!書類紛失や所有者が異なる場合の手続き
動かない車を放置している間に、書類を無くしたり、所有者の状況が変わったりしていることはよくあります。ここでは、イレギュラーなケースでの対処法を解説します。
〇車検証を紛失している場合
車検証(自動車検査証)が見当たらない場合でも、売却は可能です。 通常の再発行手続きは陸運局で行いますが、買取店に依頼すれば「現在登録証明書」などの代替書類を取得したり、職権で抹消手続きを進めたりすることで対応してくれるケースがほとんどです。まずは「車検証がない」ことを正直に伝えて相談しましょう。
〇所有者が亡くなっている場合(遺産相続)
所有者である親族が亡くなり、そのまま放置されている車を処分したい場合、車も「遺産」の一部とみなされるため、相続手続きが必要です。 基本的には以下の書類が必要になります。
- 亡くなられた方の除籍謄本(生まれてから亡くなるまでの繋がりがわかるもの)
- 相続人全員の記載がある戸籍謄本
- 代表相続人の印鑑証明書
- 遺産分割協議書(相続人全員の実印押印が必要)
非常に複雑に聞こえますが、車の査定額が100万円以下の場合は簡素化された「遺産分割協議成立申立書」だけで済む場合もあります。知識のある買取店なら、必要な書類の雛形を用意し、書き方をサポートしてくれます。
〇引っ越しを繰り返して住所が繋がらない場合
車検証の住所と現住所が異なる場合、通常は「住民票」で繋がりを証明します。しかし、何度も引っ越しをしていて住民票だけでは繋がりが証明できない場合は、「戸籍の附票」が必要になります。 戸籍の附票にはこれまでの住所の履歴が記載されています。これも役所で取得できますので、事前に準備しておくとスムーズです。
〇所有権解除(ローン完済後)が必要な場合
車検証の「所有者」欄を確認してください。ここがディーラーや信販会社(ローン会社)の名義になっている場合、ローンを完済していても、そのままでは売却できません。 これを「所有権解除」と言います。完済証明書などを用意し、所有権を自分に移す手続きが必要ですが、これも買取店が代行してくれるのが一般的です。もしローンが残っている場合でも、買取額で相殺するなどの方法がありますので、隠さずに相談しましょう。
トラブル回避!不動車売却時によくある質問と注意点
最後に、不動車売却で後悔しないためのQ&Aと注意点をまとめます。
〇契約後に減額を要求されることはないか
一部の悪質な業者では、引き取った後に「エンジン内部に重大な欠陥が見つかった」「フレームが歪んでいた」などと言いがかりをつけ、契約後の減額(二重査定)を要求してくるケースがあります。
これを防ぐためには、口コミや評判を確認すること、そして契約書に「車両引渡し後の契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)は問わない」旨の記載があるか、または口頭でしっかりと確認を取ることが重要です。ハッピーカーズのような優良店では、引渡し後の減額交渉は一切行いません。
〇レッカー引き取り当日は立ち会いが必要か
基本的には立ち会いが必要です。鍵の引き渡しや、最終的な車両状態の確認、受領証へのサインなどがあるためです。 ただし、どうしても立ち会えない事情がある場合は、事前に鍵の隠し場所や書類の郵送方法などを打ち合わせることで、非対面での引き取りに対応してくれる業者もあります。 また、車が狭い場所にあり、レッカー車が入るために車を押す必要がある場合などは、事前に伝えておかないと作業員が足りずに引き取れないことがあります。状況は正確に伝えましょう。
〇自動車税の未納がある場合はどうすればよいか
自動車税を滞納している場合、基本的には売却までに完済する必要があります。滞納が続くと、県税事務所によって車が差し押さえられ、名義変更や廃車手続きができなくなる「嘱託保存(しょくたくほぞん)」というロックがかかる可能性があります。 もし完済する手持ちの現金がない場合は、買取金額から納税分を差し引いて精算してもらえるか、業者に相談してみましょう。
まとめ
動かない車(不動車)であっても、決して価値がないわけではありません。部品としての価値、資源としての価値、そして海外市場での価値など、プロの視点で見れば多くの「売れる理由」があります。
重要なのは、ディーラーなどで安易に処分してお金を払うのではなく、不動車の価値を正しく評価し、面倒な手続きまでサポートしてくれる買取店を見つけることです。
- 自分で無理に解体・修理しない(リスク回避)
- レッカー代や手続き費用が無料の業者を選ぶ
- 書類がない、所有者が違うなどの複雑な事情もプロに相談する
これらのポイントを押さえれば、あなたの車はきっと「ゴミ」ではなく「資産」として生まれ変わります。
もし、名古屋周辺で動かない車の処分にお困りでしたら、ぜひ「ハッピーカーズ名古屋中央店」にご相談ください。 エンジンがかからない、車検が切れている、書類が見当たらない…どんな状態でも構いません。地域密着ならではの迅速な対応で、お客様の愛車を適正価格で査定し、面倒な手続きをすべて代行いたします。もちろん出張査定は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

